【労働基準監督署に退職トラブルの相談にいってみた】匿名での相談や実際に相談した事例を紹介
会社を退職すると申し出た時に、ちょっとしたトラブルがあったんですが、先日やっと退職日を迎え、現在は有給を消化しています。
しかし、有給消化に入ってすぐ、経営者から連絡がきて引継ぎがきちんとできていないなど、またトラブルになり今回は労働基準監督署に相談に行ってきました。
労働基準監督署に相談に行くにあたって、匿名での相談ができるかどうかがネックだったんですよね・・・
今回は、労働基準監督署に相談した事例や、匿名での労働相談ができるのかなどを書いていきたいと思います。
関連記事:NPO法人労働相談センターに相談してみた
Contents
労働基準監督署とは
労働基準監督署とは、労働基準法に基づいて事業所に監督指導し、就業規則などの各種届け出の受理する、厚生労働省の出先機関です。
労働基準監督署に相談してみた
労働基準監督署なんて来たことがないので、どこの窓口に行っていいのかなどわからないことだらけだったんですが、考えていても始まらないので、勇気を出して入ってみました!
昼休み中でも対応してくれる
労働基準監督署に入ると、パーテーションで区切られた相談窓口(?)が3席程ありました。
私が行った時は昼休み時間中だったので、労働基準監督署内は事務員さん1人しかいませんでしたが、この事務員さんが応対してくれました。
相談内容は事務員さんに伝える
「空いている席へおかけください」
とのとこだったので、適当に腰かけて相談がスタート。
こちらが一方的にしゃべって、事務員さんは相談の内容をメモします。
たまに、事務員さんが気になる点があれば質問されるくらいで、後はこちらがしゃべったことをひたすらメモをとっていました。
相談の回答は専門スタッフが対応
相談した事柄の回答は、専門スタッフの方が担当します。
事前に、相談内容が記されたメモを事務員さんから渡されいて目を通しているので、すぐに的確な回答がもらえます。
回答中に気になる点があれば、どんどん質問してもOKです。
匿名での相談はできる?
一番気になることは、相談は匿名でできるのかということだと思います。
結論から言えば、労働基準監督署で匿名の相談はできます。
私が相談しに行った時は、勤め先の住所や名称、自分の名前を聞かれるということはありませんでした。
労働基準監督署に相談した事例
ここからは、私が実際に労働基準監督署に相談した事例を紹介します。
有給を使わせてくれない
私が退職を申し出た際、有給をすべて使用したい旨を伝えると、経営者から
「有給は1年を通して使うものだから、一気に使用はできない」
という回答が・・・
そんなこと聞いたことがありません。
意味不明な回答で、聞いた時はつい笑っちゃいそうでした(笑)
余程、働いていないものに給料を払いたくないんでしょうね。
どう考えても、経営者の言い分は通らないのはわかってはいたんですが、一応この件も相談してみると
「有給は労働者の権利として認められているので、有給使用を拒否することはできません」
こんな感じの回答をいただきました。
ただ、時季変更権というものがあるようなんですが、退職するものにそれを使用することはできません。
従って、退職時に残っている有給を使い切ることはできます。
退職金について
有給をすべて使用したい旨を伝えた際、経営者から
「そんなに好き勝手言うんだったら、退職金を出さないとかこちらにもそういう考えもある」
と、言われました。
求人票には「退職金なし」と記載されていたので、退職金なんて期待していなかったんですが、この件を労働基準監督署に相談すると
「就業規則に退職金の記載があれば、受け取ることができるので、まずは就業規則を確認してください」
とのこと。
「もし、就業規則に退職金の記載があるのに、退職金をもらえないとなれば我々の案件になりますので、その際はご相談ください」
という、心強い回答もいただけました!
引継ぎ業務について
有給消化に入ってすぐ経営者から、
「引継ぎ業務がきちんとできていない、まだ会社に在籍しているのだから、出社するなりどうすればいいか考えろ。権利を主張する前に義務を果たせ」
という連絡が・・・
私は、3月の頭に4月いっぱいで退職する旨を伝えていたのと、有給を使用することも伝えていて経営者の了承も得ていました。
引継ぎに関しては、私の後任がいなかったので、私のこなしていた業務を他の従業員に振り分けるとのことでした。
具体的な業務の振り分けについては、少し考えると経営者が言っていたのは3月の上旬頃。
それから、退職日まで1カ月以上あったのにもかかわらず、退職日になっても経営者から引継ぎの連絡はありません。
退職日当日に、引継ぎの件を確認したところ、そんなことはすっかり忘れていたようで、時間がないから文章に書きだしてわかるようにしておけとの指示。
引継ぎする人もおらず指示もなくて、引継ぎする内容も曖昧なままで引継ぎなんてできるはずもありませんよね・・・
この引継ぎの件に関して、労働基準監督署の回答は
「引継ぎ期間はしっかりあったのにもかかわらず、いかなる理由があろうとも、結果として引継ぎができていなかったのは会社の責任です」
「引継ぎができていないからと、有給中に会社に行ったところで賃金が発生するわけでもなく、あなたの評価が変わるわけでもないので、行く必要もないでしょう」
という回答をいただきました。
引継ぎをしに、会社に行かないといけないのかと思ってモヤモヤしていたんですが、一従業員がそこまでの責任を負う必要はない、と言っていただけたことで、気持ちもすっきりしました!
労働基準監督署に相談 まとめ
退職時には、私の勤めていた会社の経営者のように、無茶苦茶なことをさも平然と当たり前の事のように言ってくる経営者もいます。
そういう時、労働問題でどうしたらいいのかわからない時は、労働基準監督署に相談してみてはいかがでしょうか。
担当の方に話を聞いてもらうだけで、気持ちは楽になるし、どうすればいいか助言もしてもらえます。
匿名で相談できて、職場にばれるといったことはないので安心です!
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